こんにちは、けんちょぴ(@kenchopi17)です。
2018年はラッキーバンク(SL:ソーシャルレンディング)で元本割れを起こすという一大事件がありました。150万円投資し、おおよそ50万円分しか返ってこない。つまり100万円分の損失です。このSLでの損失や株式売買でのマイナス成績があったため、確定申告をしようと決意しました。
初めて確定申告をしますが、e-Taxの『ID・パスワード方式』を選択しました。その方法で説明していきますが、記入項目などは『マイナンバーカード方式』でもほとんど同じと思われますので、参考にしてみてください。
一般のサラリーマン(会社員)が、『ソーシャルレンディング』で損失が発生してしまったため、確定申告にて還付金を受け取りたい
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確定申告のために必要な物を準備する
確定申告提出には、大きく2つの方法があります。1つ目はe-Taxで送信する方法、もう一つは印刷して郵送などで提出する方法。
e-Taxって何?って思う方もいるかもしれません。簡単に言うと、電子で提出する方法で、自宅で確定申告を提出できます。わざわざ税務署に行って提出する必要がありません。(ID・パスワード方式の場合、税務署で発行が必要ですが)
このe-Taxの中でも『マイナンバーカード方式』と『ID・パスワード方式』があります。『マイナンバーカード方式』では、専用の電子機器(ICカードリーダー)を購入する必要があるので、お金が掛かります。
上記のようなICカードリーダーです。マイナンバーカード以外にもSuicaやPASMO、楽天edyなどの読み取りやネット決済にも使用できますが、そこまで使用頻度は高くないため、購入するのはもったいないかと思います。(個人的意見)
そのため、お金の掛からない『ID・パスワード方式』が良いでしょう。ただ、この『ID・パスワード方式』は近くの税務署に行って発行が必要です。早めに行って発行しましょう。
e-Tax『ID・パスワード方式』で申請する場合に必要な物は2つ
- ID・パスワードを税務署にて発行
- マイナンバー番号
まずは国税庁の公式HPへアクセス
お近くの税務署にて『ID・パスワード』を入手したら、国税庁の公式HPへアクセスします。
アクセスできたら、早速『確定申告書等作成コーナー』をクリックします。
『申告書を作成する』をクリックします。
マイナンバーカード電子リーダー方式の方も、ID・パスワード方式の方でも、『e-Taxで提出する』をクリックします。
その後マイナンバーカード方式なのか、ID・パスワード方式なのかを選択します。ここでは手軽さのID・パスワード方式をおすすめしています。
事前準備を行いますとあるので、念の為使用しているブラウザを確認して『利用規約に同意して次へ』をクリックします。
ここで準備した『ID・パスワード』の出番です。税務署で発行したIDとパスワードをそのまま打ち込みます。入力が完了したら、右下の次へをクリックしてください。
特に内容に問題がなかったら、右下の『申告書等を作成する』をクリックしましょう。
『平成30年分の申告書等の作成』をクリックし、赤枠の『所得税』をクリックします。株式やふるさと納税した方もこの、赤枠の所得税で大丈夫です。
所得税をクリックしたら、下記の通り3種類表示されますが、赤枠の『左記以外の所得のある方(全ての所得対応)』中の『作成開始』をクリックして申告書を作成していきます。
次に入力する部分が多いので、丁寧に解説していきます。
作成する確定申告書の提出方法
ID・パスワード方式の場合、『e-Taxにより税務署に提出する。』が一番簡単ですので、このままにしておきましょう。
生年月日等の入力
申告の種類
『税務署から青色申告の承認を受けている場合はチェックをしてください。』とありますが、一般的なサラリーマン(会社員)の場合は、承認を受けていない方が多数であるため、チェックはしないでください。
そもそも青色申告って何?って思った時点で、承認を受けているはずがありません。
申告される方の生年月日【必須】
そのまま申告者(自分)の生年月日を入力します。
所得・所得控除等の入力フォームについて
『申告書の様式をイメージした入力画面で申告書を作成する』にはチェックしてもしなくてもどちらでも大丈夫ですが、個人的にレイアウトが見やすくなると感じたため、チェックしておきましょう。
すべて入力やチェックをしたら、下記イメージになります。
実際に申告書を作成していく
ソーシャルレンディングで利益を得た方、損をした方を想定に入力しています。ふるさと納税や生命保険料控除、株式売買や配当金を得た方は、違う記事を書く予定ですので、そちらをご覧ください。
ソーシャルレンディングのために確定申告を行う方は、『給与』と雑所得の『その他』の2つの申告が必要です。順番を追って説明します。
①『収入金額等』欄の『給与』に入力
収入金額等欄の『給与』をクリックします。会社から貰える源泉徴収票を元に入力します。源泉徴収票がどこで貰えるのか分からない方は、自分の会社の人事に確認してみましょう。
公式HPの記入例も分かりやすく、源泉徴収票通りに記入していけば良いので、ここでは内容割愛します。
源泉徴収票に生命保険料の控除がある場合、⑩に記入します。その内訳が⑪~⑮に記載されていますので、この⑪~⑮の入力も忘れないようにしましょう。
会社の名称は㉔に記載の通り記入します。株式会社まで記入しましょう。
そしたら、最初のトップページに戻ります。これにて給与の入力は完了しました。元々『収入金額等の給与(黒色網掛け)』にしか入力していませんでしたが、自動的に他の部分(灰色網掛け)も埋めてくれています。
次にソーシャルレンディング分の利益分、損失分を入力していきます。
右下に『入力データの一時保存』がありますので、こまめにバックアップを取っていきましょう。せっかく入力したのが万が一クリアされても、呼び戻すことができます。
②『収入金額等』欄の『雑・その他』に入力
給与の入力が完了したら、次にソーシャルレンディングの利益分や損失分を埋めていきます。収入金額等欄の『雑・その他』をクリックしてください。
ソーシャルレンディングは個人年金ではありませんので、『上記以外』に入力していきます。『入力する』をクリックしてください。
種目は分配金と入力し、名称・場所や収入金額、必要経費、源泉徴収額を入力します。数社にソーシャルレンディングで投資している場合は、すべて記入しましょう。
収入金額とか、必要経費ってどこの部分を記入すれば良いの?と思う方もいるかもしれませんので、今回はラッキーバンクを例に入力例を紹介します。
どこの会社にも『年間取引報告書』のような書類がありますので、それを開きます。①~④を転記すれば良いだけです。投資した分のお金が正常に返ってこなかった場合は、必要経費と計上することができるので、必ず申告しておいた方が良いです。
- 名称・場所
- 収入金額
- 必要経費
- 源泉徴収額
入力完了と思って右下の次へを押すと、下記のような注意が表示されるかもしれません。入力内容に問題なければ『OK』をクリックしましょう。
これでソーシャルレンディング分の利益や損失分も入力完了です。確かに『上記以外』の箇所に金額が入力されていることが確認できたら、右下の次へ進みましょう。
次にをクリックしたら、確かに『雑・その他』に入力されていることを確認します。問題なければ、一番右下の『入力終了(次へ)』をクリックします。
そこで、還付される金額が表示されます。ソーシャルレンディングで損失が合った場合は、税金が少し戻ってきますね。
次へで所得税の入力は終わりです。面倒くさい入力は終わったので、もうほぼ完了したと思ってください。
住民税の入力をする
所得税の入力が終わったら、もう確定申告も終えたようなものです。なぜなら、所得税の確定申告をすると、自動的に住民税の申告も兼ねているからです。
どんどん『次へ』で進んでいきましょう。
還付金の振込先を決めます。自分がよく使っている銀行口座で良いと思います。預金種類は普通の方の場合、『普通』です。
住んでいる住所を入力します。提出年月日、整理番号は空欄でも大丈夫です。(住所は適当です)
最後にマイナンバーカードを入力します。入力完了したら、申告書の作成は完了しました。お疲れ様でした。
送信前の申告内容の確認です。私はよく分からないので、全部チェックしたまま提出しました。
確認の手順の『帳票表示・印刷』をクリックして、中身がちゃんと記入されているか確認しておきましょう。問題なければいつも通り右下の次へです。
次の項目も特にない場合は、『いいえ』え大丈夫です。私はすべて『いいえ』で次に進みました。
そしたら、最後に税務所で決めたパスワードを入力して、送信します。これにて確定申告は終了です。お疲れ様でした。次のページで控えをダウンロードできますので、保管しておきましょう。
年間取引報告書って提出必要ないの?
あれ?e-taxで確定申告したんだけど、ソーシャルレンディングの年間取引報告書は郵送する必要があるの?
記入だけでいいと思ってたんだけど。。。調べても全然出てこないし確定申告は大変だ(._.)
— けんちょぴ@社会人3年目投資家 (@kenchopi17) 2019年2月18日
給与の源泉徴収や、株式売買の年間取引報告書の提出が不要とのことは国税庁のHPにも明記してあります。そのためからか、ソーシャルレンディングでの年間取引報告書も必要ないと思い込んでいました。
でも、本当に必要ないのでしょうか。『もしかして郵送での提出が必要なのでは?』と、根拠のない不安に駆られましたので、税理士に質問してみました。
近くの税理士に問い合わせたところ、必要なしとの回答が得られました。しかし、提出を求められることもあるようで、その場合はすぐに提出できるよう手元に保管しておいた方が良いとのことです。
e-Taxで確定申告する場合、ソーシャルレンディングの年間取引報告書の提出(郵送)は必要ないことが多い。
ソーシャルレンディングで損失が発生した場合の確定申告方法のめとめ
今回は一般の会社員がソーシャルレンディングによって損失・被害を被った場合の確定申告方法を紹介しました。
ここにふるさと納税や株式売買に配当金が含まれてくる場合には、プラスで入力する必要があります。(今後紹介します)
また、確定申告の中でもID・パスワード方式の場合、一度税務署にてIDとパスワードを発行してもらえれば、ネットで完結します。
確定申告で直接提出する場合、最終日付近になると3時間待ちとか、税務署に車が入れないとかとにかく時間が掛かるようです。そのため、初めての確定申告者でもe-Taxで申告することをおすすめします。