ゆうちょ銀行のゆうちょPayの概要
ゆうちょ銀行は2018年5月21日に、スマホを用いて自分の銀行口座から即時支払いができるゆうちょPayを発表しました。サービス開始予定日は2019年2月からです。
GMOペイメントゲートウェイ(3769)と連携した金融サービスを提供します。GMOペイメントゲートウェイはゆうちょ銀行に銀行Payを提供予定でその基盤システムを利用します。
ゆうちょPayでは専用アプリをスマートフォンにインストールして、スマホで加盟店側のQRコードを読み取り、登録している銀行口座から料金が即時に引き落とされる仕組みとなっています。加盟店側で専用の端末を用意する必要はなく、手軽に導入できるので普及が見込まれています。さらに、即時に口座より引き落とされるため、口座に残高がない場合は利用できず、使いすぎを防ぐことができます。
また、その決済システムはゆうちょ銀行のみにとどまらず、横浜銀行や福岡銀行は導入済み、熊本銀行、りそなグループ、親和銀行なども導入予定です。これより、銀行Payは地銀をターゲットにしているのでしょうか。今後は銀行を超えてサービスを利用できるように、銀行間の相互連携を進めていくようです。
さらに、今後はGMOペイメントゲートウェイの畑田執行役員によると「病院の治療費支払いでも利用できるようにする」とのことです。
キャッシュレス化の背景
世界的にキャッシュレス化が進む昨今、日本におけるキャッシュレス決済比率は、2016年時点で20%と海外諸国に比較して低いことから、日本政府は2025年までに同比率を4割程度まで引き上げることを目指し、キャッシュレス化に向けた様々な取り組みを推進しています。このような中、銀行をはじめとする日本の金融機関においても、キャッシュレス化進展に向けた新しいビジネスの検討が進められています。 GMO-PGは、こうした金融機関のキャッシュレス化を支援するべく、銀行口座と連動してスマホアプリから即時に口座引き落とし等ができる「銀行Pay」の基盤システムを提供しており、以下の金融機関において導入及び導入予定をしております。
引用:GMOペイメントゲートウェイ
まとめると、日本のキャッシュレス化はかなり遅れているということです。
GMOペイメントゲートウェイの銀行Payとは
GMO-PGが基盤システムを提供する「銀行Pay」は、2016年に横浜銀行と共同で開発した、スマホアプリから即時に銀行口座の引き落とし等による支払いができるサービスです。「銀行Pay」を導入している銀行に口座を持つ利用者は、利用者向けスマホアプリをダウンロードし、自分の口座を事前に登録しておくことで、加盟店でのお買い物の際、加盟店のタブレット端末やスマホに表示されたQRコードを読み取るか、支払い先へ”チェックイン”して暗証番号を入力するだけで、銀行口座から代金が引き落としされ、支払いが完了いたします。 金融機関は、「銀行Pay」を銀行独自のスマホ決済サービスとして展開できるだけでなく、導入銀行間の相互連携(マルチバンク)により、銀行や地域を越えて利用できるサービスとして提供することが可能です。
引用:GMOペイメントゲートウェイ
個人的な所感
「またQRコード決済が増えたか」って感じです。
せっかくメガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)がQRコードの規格を統一したので、ゆうちょも加わって欲しかったです。
このような統一性の無さが、キャッシュレス決済の成長を妨げるのではないか。と思ってしまいます。既に世界ユーザー総数5億人の中国アリババの決済サービス「アリペイ」が、2018年3月より日本での正式サービスを発表しているため、日本市場が中国に負けないかが不安です。
QRコード決済に関連する注目銘柄
まず今回提携したGMOペイメントゲートウェイ(3769)は注目銘柄ですが、株価が大きいため手が出しにくいです。メガバンク3行と提携するサービスはメタップス(6172)です。同様の電子決済関連銘柄は、フライトHD(3753)やラクーン(3031)ですので、こちらも注目銘柄です。